本報告では,WWW情報検索における絞り込みを効率化するための試みとして
臨界投機型検索サービスを提案した。現在,本システムを高並列計算機
EM-X 上に構築し,電子技術総合研究所の公開データをデータとして検索
システムを公開している
。
本報告では,1,666回分の検索に対するログに基づいて予備的評価を行ったが, 統計的に意義のあるデータとするために,一般ユーザからの検索要求回数を増やす 必要がある。そこで,1998年中に日本国内のWebデータに対する検索を ワークステーションクラスタを用いた臨界投機型検索サービスとして 提供していく予定である。
Topicワードの抽出手法については,さらに詳細な検討を進めて行く と共に, 第2節で挙げた Topicワード以外の絞り込み支援機構についても 臨界投機実行の対象として利用の可否を検討していく。
謝辞
本研究を遂行するにあたり御指導,御討論いただいた 大蒔情報アーキテクチャ部長ならびに並列アーキテク チャラボ,実時間システムラボ,スーパーコンパイララボ の同僚諸氏に感謝いたします。