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臨界投機型検索サービス

臨界投機型検索サービス では,DIALOGと同様,自動的に頻度順のキーワード抽出をすると共に,頻度の高 いキーワード,あるいは,頻度の高いキーワード中,既に入力されている検索語 の類義語を使い投機的に検索絞込を開始させる。 また同時に,ユーザに対して, それらのTopicワード(TIW:Topic Index Words)を 画面上に提示するという方式をとる このような方式をと ることによって,検索絞込の高効率化が図られると考えられる。

ユーザからの検索リクエストがない間は,次に入力される であろう絞込のための検索語を予想しながら,予想する検索語毎にタスクを起動 し,検索の絞込を自動的に進めていく。そして,ユーザから実際に絞込の検索要 求があった段階で,予測が正しければ,直ぐに結果を返す。一方,予測が外れた 場合には,臨界投機実行の実行方式に従って,該当タスクの実行を停止させる (図2(2))。

また,同一語による再検索の頻度が高いことを利用して,一度検索した結果 は,キャッシュしている。

上記の仕組みを並列計算機 EM-X[21]上(図2(1))に構築し ているgif。 EM-X は,80台のプロセッサから構成されるマルチスレッド をサポートする並列計算機である。 最大性能は 1.6 GIPS / 3.2 GFLOPS でありネットワークのス ループットは,37.2 MB/s/port である。 EM-X では,プロセッサに空きがある場合,ユーザの検索要求に対する絞り込み 支援を自動的に行う。現在のインプリメントでは,最大2段先まで 先行して絞り込む機能を持つ。一方,ユーザからの検索要求処理により, プロセッサに空きがない場合には,絞り込み支援は行われない。



YAMANA Hayato
Tue Sep 8 16:16:18 JST 1998