WWW情報検索における検索絞込において,どのような傾向があるかを調査した論 文[18]によれば,検索要求の約40%が同一の検索要求であることが報告 されている。つまり,絞込の段階で,再度同一の検索を行う場合が非常に多い ことを示している。 次に,検索語を類義語で置き換える場合が約20%を占める。 例えば,electronic commerceをelectronic contactと置き換える場合がこれ に相当する。さらに,約15%が検索語の追加であり,約8%が検索語の削除と なっており,これら4つで全体の83%を占める[18]。
また,検索結果の絞込においては,DIALOGと呼ばれるデータベースシステム中 のRANKコマンド[19]や,最近では,AltaVistaやExciteのTopicワード のように検索結果中に多く含まれるキーワードをユーザに 提示し,その中から検索絞込のためのキーワードを選択させ,絞込を行う方法 が有効であることが分かっている[20]。 これは,検索の最初の段階では,検索のためのキーワー ドをユーザが簡単に入力することができるが,絞込時には,絞り込まれたデータ を効率よく分類できるキーワードをシステム側から提示する方がよいことを示 している。