WWW分散収集ロボットのプラットフォーム構築マニュアル
第一ステップ:DELL OptiPlex GX1へのSolaris2.6日本語版の導入
Last Update: Nov.16th,1998 16:00
1998.09.17
第0版 written by 福盛秀雄@早稲田
1998.10.16
第1版 written by 山名早人@電総研
1999.09.18
第1.1版 written by 山名早人@電総研
1998.11.06
DELL Optiplex GX1へインストールする際、GRAM
が8MBのままでは、正常に動作しません。現在、Sunに対策を依頼中です。
対策が出るまでは、FAQに示した方法で、GRAMを4MBに
しインストールを行って下さい。
1999.09.18
上記問題を解決する
パッチ(105191-07.tar.gz)をSunより入手しました。これでGRAMを8MBに
しても動作しますが、しばらく使っていると落ちてしまいます。
それでも使いたい方は、上記パッチをご利用下さい。
なお、本パッチ入手には、DWRのパスワードが必要です。解凍後,
patchadd -M . 105191-07でパッチを当ててください。
本マニュアルでは、配布いたしましたPCにSolaris2.6をインストールする
ための手順を紹介しております。疑問点は、メーリングリストまでお願い
いたします。なお、作業時間は、準備に30分〜1時間、インストールに
1時間〜2時間で、合計1時間30分〜3時間が必要です。
なお、マシンの配布を希望されなかった方につきましては、Solaris2.6を
インストールしたPCあるいはSunのWS(推奨構成:メモリ256MB以上,
ロボットの収集データ格納領域として4GBの1パーティション)をご用意願います。
PCの確認
Solaris2.6インストールのための準備
まず、最初にSolaris2.6用のDriver Updateをインターネットから入手します。
Sunでは、最新のPCに対応するためにDriver Update(DU)を出しております。
1998年10月現在の最新は、DU3と呼ばれるもので、これを使うことによって、
DELL Optiplex GX1にSolaris2.6をインストールすることができます。
また、DELL Optiplex GX1のマザーボード内のEthernet用アダプタは、
Solaris2.6ではサポートしていませんので、3ComのEthernet用アダプタ
カードを装着します。
Solaris2.6日本語版のインストール
Solaris2.6は、Solaris2.6のCD-ROMと、
上記の準備で作成した、ディスクdevcfg13,du3d1,du3d2,du3d3,
duvatiを使います。Solaris2.6のパッケージに入っているディスクは
使用しませんのでご注意下さい。
- devcfg13(Device Configuration Assistant)を
フロッピードライブに挿入し、コンピュータの電源をONにする。
注意!:Solarisパッケージ付属のフロッピーは使用してはならない
- コンピュータを起動したら写真左の画面がでた後、写真真ん中の画面にかわる。
写真真ん中の画面がでたら、すぐにCtrl+Alt+Enterを押す。
しばらく押したままにしておく。
すると、BIOSセットアップメニュー画面(写真右)となる。
もし、フロッピーにアクセスしてしまったら、
Control+Alt+Deleteでもう一度リブートさせる。

- 画面右下にこのコンピュータの構成が表示ている。
Pentium II 350MHz, L2Cache512KB, 384MB SDRAM, 8MB SGRAMで
あることを確認する。

- Alt-Pを押し次ページに移る。

- 下向きカーソルキーでSound:の欄まで
カーソルを移動させる(写真左)。右カーソルキーを押し、Sound: Offに設定
する。さらに下向きカーソルキーを押し、NIC(内蔵ネットワークカード)
の欄にカーソルを移動させ、右カーソルキーを押し、NIC: OFFに設定
する(写真右)。

- Alt-Bを押し、リブートする。
注意!:
Escキーで抜けた場合は、変更が有効とならないのでもう一度設定して
下さい。
以下は、du3{pdf,ps}.exeより生成されたドキュメントの8ページから始まる
"Installing Solaris Using the Driver Update"にそって作業をすすめていきま
す。以下ではこの英文マニュアルの関連するステップ番号を併記します
(例:[P.8-STEP1])。
FDからブート(devcfg13)させ、ドライバアップデート(du3d1-du3d3)を読み込ませます。
- ディスクdevcfg13(Device Configuration Assistant)
から起動し、以下のSolaris Device Configuration Assistant
の画面に変わります。

- [P.8-STEP3] ファンクションキーF4を押す。
Install Driver Updateのスクリーンになる。
注意!:
ここでF2を押してはいけません!

- [P.9-STEP4] 今、入っているDISKを取り出し、
dud3d1のディスクを挿入する。
- [P.9-STEP5,STEP6] F2を押す。画面にSolaris OS 2.6と表示され、カーソル
が[ ]にあるはずなので、一度Enterキーを押し、[×]にした後、
F2を押す。

- [P9-STEP7,STEP8]
画面左下のPlease waitが消え、写真左の画面の後、
次の画面(写真右)が表れたら、
今入っているDISKを取り出し、
dud3d2のディスクを挿入する。
そして、F2を押す。

- [P9-STEP9]
画面左下のPlease waitが消え、次の画面が表れたら、さきほどと同様に
今入っているDISKを取り出し、
dud3d3のディスクを挿入する。
そして、F2を押す。
- [P9-STEP10]
画面左下のPlease waitが消え、次の画面が表れたら(写真左)、
今入っているDISKを取り出し、先ほどの
devcfg13(Device Configuration Assistant)
を挿入し、F4(Done)を押す(写真右)。
注意!:
このディスクは指示があるまで決して出してはいけません!

CDからのsolarisの立ち上げ
- [P9-STEP11,STEP12] F2を押す(写真左と写真右)。

- もう一回、F2を押すと、Scanning Devicesの画面が出る(写真左)。
SCANが終わると認識できたデバイスリストが表示される。(写真右)

- [P.9-STEP13] F2を押す。Loading Driver com.bef(写真左)などと表示された後、
次の画面(Boot Solaris画面)に変わる(写真右)。

- [P.9-STEP14] 下向きカーソルでCDの欄まで移動させ、Enterキーを押す。
[×]となったことを確認(写真)。Solaris 2.6のCDを挿入した後、
F2キーを押す。

- Select the type of installation と出る(写真左)ので1のSolaris Interactive
を選ぶ(写真中)。Booting kernel/unix SunOS Release 5.6 などと画面下に表示
される(写真右)。しばらく待つ。

- 画面が変わり、画面上にThe Solaris Installation Programとでる(写真左)。
F2を二回押し、View and Edit Window System Configurationの
画面にする。(写真右)

- Change Graphics Device/Monitorに[×]をし(写真左)、F2を押す。
次の画面では、カーソルを上に移動し、
上から2番目のVGA 800x600に[×]をし(写真右)、F2を押す。
注意!:
この段階では仮にVGAでビデオ制御を登録し、Solarisのインストール後
ATIのボードに設定します。

- Monitor Type Selectionでは、
MultiFrequency 85kHzに[×]をし(写真左)、F2を押す。
Screen Sizeでは17inchに[×]をし(写真右)、F2を押す。

- Virtual Screen Resolution Selectionでは800x600 に[×]をし、
(写真)F2を押す。

- View and Edit Window System Configurationの画面に戻るので、
次は、Change Keybordに[×]をし(写真左)F2を押す。次の画面で、
Generic Japanese(106)に[×]をし(写真右)F2を押す。

- 再び、View and Edit Window System Configurationの画面に戻るので、
Pointing DeviceがBuilt-in PS/2 Mouse(2Button)になっていることを
確認する(写真)。もし、この設定になっていなかったら、Change Pointing
Deviceで変更する。

- No Change neededに[×]をし(写真左)、F2を押す。
もう一回、F2を押す。画面にいろいろな色が
でてくる(写真中)。マウスを動かして画面下のYESを
クリックする。(写真右)

- これで、Solarisが立ち上がる!

Solaris2.6の基本設定
- Select Language and Localeでは、Japanese EUC(ja)を選択します。
画面下の継続をクリック。

- 「システムを確認して下さい」と出るので、
継続をクリック。

- ホスト名の欄にホスト名名を入力して継続をクリック。例 etlsearch0

- ネットワーク接続性を聞いてくるので、接続にチェックして継続を
クリック。

- IPアドレスを聞いてくるのでIPアドレスを入力。例:192.31.201.172
継続をクリック。

- サマリが表示されるので、修正が必要なら修正する。OKなら継続を
クリック。

- ネームサービスの設定をします。ここでは、ネームサービスを使用しない設
定について説明します。既に存在しているネームサービスを利用する
場合には、NIS+あるいはNISを選択して設定を行って下さい。
ここでは、「なし」を選択します。情報確認画面が出ますので継続を選択し
ます。
注意!:
インターネットにDirect接続される場合には、セキュリティを向上させるために
ネームサービスは使用しせず、独立に運用した方がベターです。

- サブネットの一部かどうかを指定します。通常は、サブネット化
されているでしょうから、はいを選択します。

- ネットマスクを指定します。例:255.255.255.0

- 時間帯の指定をします。まず、地域を選択後、Asia East, Japanを
選択します。

- 日付と時間を設定します。

- 確認画面が出ますので、間違っていなければ継続を選択します。

- 画面左上のコンソールに=インストールプログラムを起動中です」
と表示され、その後、Sokaris対話形式インストールの画面が出ます

- 初期を選択します。その後継続を選択します。

- 「クライアントサービスを割り当てますか」と画面に出るので
継続を選択。

- 「言語の選択」では、EUCを選択します。画面で既にEUCになって
いるはずなのでそのまま継続をクリックします。

- 「ソフトウェアの選択」では、Entire Distributionを選択して
継続をクリックします。

- 「ディスクの選択」では、使用可能なディスクに入っているc1t1d0を
右の選択されたディスクに移動します。そして継続をクリック。

- 「データを保存しますか」では継続を選択。

- 「ファイルシステムを自動配置しますか」では、自動配置を選択します。

- 「ファイルシステムの自動配置」では、作成の項目の全てをチェックし、
継続をクリックします。

- 「ファイルシステムとディスク装置」では、自動配置された
内容が表示されますが、SWAPなどのエリアが少ないので、カスタマイズ
を選択して、調整します。

- 写真のように値を設定します。swapは512(MB)として下さい。
その他は、写真の例が推薦値です。上から、64,512,4092,96,
512,384,1024,1496です。設定が終わったら継続をクリックします。

- 確認画面が出ますので継続をクリックします。

- 「リモートシステムをマウントしますか?」では継続を
クリックします。

- 「プロファイル」では、今までに設定した内容が出ます
ので、確認して問題なければ継続をクリックします。問題が
あれば、変更で変更して下さい。

- インストール後自動リブートするかどうかを聞いてきますので、
自動リブートをクリックします。次に了解をクリック。
Solarisのインストール実行が開始されます。
注意!:
devcfg13のディスクは入れっぱなしにして下さい。取り出さないこと。
また、以後、インストールが終わるまではキーボードに手をふれないように!

ここでインストールが開始され約30分かかります。しばし、コーヒー
でも飲んで休憩しましょう。
- 画面左上のコンソールにPlease Insert the Driver Update diskette
labeled du3d1と表示されるので、今入っているdevcfg13を抜き、dud3d1を挿入する。その後コンソール画面の上を
マウスでクリックした後、Enterを押す。

- 続いて、画面の指示に従って、順次
dud3d2,dud3d3を挿入し、Enterキーを押す。
注意!:
ディスクを間違わないこと!

- 終わると画面にAdditional Update diskettes to install ?と
表示されるので、du3vatiを入れ、yを入力
後、Enterキーを押す。これによりビデオボードのドライバがインストール
される。

- 終わると画面にAdditional Update diskettes to install ?と
表示されるので、ディスクを抜き、nを入力後、Enterキーを押す。
これによりインストールしたSolarisがディスクから立ち上がる。

- Root Passwordと聞かれるので、設定したいrootのパスワードを入力する。
確認のため2回入力することになる。

- この画面が出るが無視する!しばらく待つ。

- Login画面が出るのでコマンド行ログインを選択する。

- rootと入力し、パスワードを入力してログイン。

- kdmconfig -u と入力してreturn。その後、kdmconfig -cfと
入力してリターン。

- kdmconfigの画面になる。F2を押して、次の画面に行き、上記20,21,22の
手順と同様の方法を使って、Graphics DeviceをATI 3D RAGE PRO(8MB),
Screen Size: 17inch, Resolution/Colors:1024x768/16777216color,
Monitor: Multiprequency 85kHz, Keybord: Generic Japanese(106),
Pointing Device: Built-in PS/2 Mouseに設定する。

- F2を二回クリックする。以下の画面がちゃんと表示されれば、マウスで
画面下のYESをクリックする。ちゃんと表示されていなければ、設定がおかしい。
この場合は、しばらく待っていれば、元の設定画面に戻る。

- haltと入力しReturnキーを押し、
一度リブートしましょう。
- しばらくすると、リブートし、しばし待つとSolarisのログイン画面が出る。

-
ご苦労様です。あとは、rootでログインして他の設定を行います。

- このままでは、routingが設定されていませんので、デフォルトのゲート
ウェイを指定しましょう。rootでログインして、
route add default xxx.xxx.xxx.xxx
xxx.xxx.xxx.xxxにはゲートウェイのIPアドレスが入ります。
- ユーザやプリンタ、ホスト名などはadmintoolを起動して設定します。
- 「画面の同期がとれない」
- 最初のVGAの設定でだと画面が正常だが、ATI 3D RAGE PROに設定して
1024x768等に設定すると画面の同期がとれず、画面にタテシマ模様が
入る場合、コンピュータ内部に増設してある4MBのGRAMの不良だと
考えられます。以下の手順で増設GRAMを外してみて下さい。
(電総研に送られたPCでこの現象が発生しました)
- 電源ユニットを外側によける。
- ケーブルを外す。
- HDのすぐ前の基板にあるのが増設GRAMです。両端に留め具があるので
両端の留め具を外側に開きながらゆっくりと手前を持ち上げると
外すことができます。
- これが外した増設GRAM。
yamana@etl.go.jp