2002年度  SoC設計技術A(STARC寄附講座) 授業計画
対象:電気4年以上、通信3年以上、情報3年以上、及び大学院理工学研究科
 

最新情報

2003.02.07 最終の出席状況およびレポート提出状況を掲載しました。
          上記に関する問い合わせは2月12日正午までとしますので,必ずチェックしてください.


2003.01.28 11/26若林先生の課題が未掲載になっていましたので追加しました。
2003.01.22 

2003.01.21 本日で講義は終了です。本日の課題はありません。
2003.01.14 14日の課題を掲載しました。
2002.12.16 10日の課題を掲載しました。
2002.12.05 冬季セミナー受講者リストを公開しました。(学内からのみ参照可)
2002.12.03 冬季セミナーの希望を11月26日に提出した皆さんは全員受講可能になりました。詳細は、決定次第、受講希望をした皆さんに直接お知らせします。
2002.12.03 3日の課題を掲載しました。
2002.12.03 11月19日までのレポート提出状況と11月26日までの出欠状況を掲載しました。
2002.11.25 冬季セミナー希望調査について(11/12の講義中に紹介済)
           11月26日(火) 受講希望アンケート調査 → 希望者多数の場合は成績順とします。
           12月 3日(火) 受講者発表(本ページにて)

2002.11.19 19日の課題を掲載しました。→ 【課題提出方法】(注意)講義中に伝達した通り1通で提出してください(2002.11.20)
2002.11.13 12日の課題を掲載しました。
2002.11.12 11月26日に冬季集中セミナーの希望者を募集する予定です(受講可能者発表は12月3日(Webにて)を予定)
2002.10.29 29日の課題を掲載しました。(締切は来週火曜日が理工展期間中のため翌日水曜日12:00とします)
2002.10.29 これまでの出欠状況レポート提出状況を掲載しました。
2002.10.29 15日の前期SoC設計技術Bの修了証を受け取っていない皆さんは、柳澤先生(通信)(55N6F03A)のところに直接取りに行ってください。
2002.10.22 22日の課題を掲載しました。
2002.10.15 15日の課題を掲載しました。
2002.10.13 課題提出の締め切りは課題出題の翌週火曜の正午です。したがって初回の課題の締め切りは10/15正午となります。
2002.10. 9 次週(15日)の講義では、各自、必ずA4のレポート用紙を持参してください。講義で使用します。
2002.10. 9 8日の課題の掲載をしました。
2002.10. 1 登録結果発表→登録希望者総数は144名でしたので、無抽選で全員の履修が可能となりました。
2002. 9.27 初回の10月1日は休講です。登録結果は10月2日に発表予定です。
2002. 9.27 
2002年度 「SoC設計技術B(STARC寄附講座)」単位取得者諸君へ
−「修了証授与式」についてー

SoC設計技術B(前期)の単位取得者に対して、単位取得を証明する「修了証」をSTARC((株)半導体理工学研究センター)のご厚意により発行いただけることになりました。単位取得者に対する修了証授与式を下記日程で実施いたしますので、必ず集合してください。

日時: 10月15日(火) 18:00
場所: 52−101

2002.9.20 授業日程を改訂しました。(セミナー部分のみ)
2002.9.11 授業日程を改訂しました。
2002.8.08 授業日程を掲載しました。
2002.8.08 科目登録受付の詳細が決定(受付期間:9月21日〜28日のみ)しました。こちらをご覧ください

2002.7.29 科目登録受付は、通常の学部及び大学院の科目登録期間とは異なります。8月上旬に詳細を本ページで連絡しますが、9月21日〜28日が科目登録期間となる予定です。
2002.3.26 本科目は抽選対象科目です。定員(120名)を超えた場合、抽選となります。このため、科目登録期間が一般の登録と異なりますので注意してください。 詳細を掲載しました。
2002.3.26 本ページを開設

 
授業日程(後期 火曜4,5,6限 52−101) 2002.9〜2002.2 

 以下に授業の進め方の目安を示します。 なお、それぞれの回の内容は多少変わる可能性があります。 また、今後、以下の内容が変更される場合もあります。 なお、実際の授業の進捗状況によって、各回の授業内容が変わることもあ りますが、その場合には、実際の授業を優先させます。


連絡事項
4限(14:40〜16:10)
5限(16:20〜17:50)
6限(18:00〜19:30)
10


休講





担当:清尾(三菱)
第1章 システムレベル設計手法の概要
 1.1.情報通信技術と組込みシステム
 1.2.組込みシステムとは何か
 1.3.組込みシステムとSoCの関係
  1.4.SoC設計の特徴
  1.4.1.設計生産性危機: 集積度の増大と設計生産性
  1.4.2.非均質性(heterogeneous): SWとHW,ディジタル+アナログ+高周波
  1.4.3.HWとSWのトレードオフ 
  1.4.4.微細化加工技術の影響: 物理設計を考慮した論理設計 
  1.4.5.IP(設計資産)の再利用
 1.5.SoCの設計フロー
  1.5.1.コデザインとコヴェリフィケーション




15

担当:平沢(小樽商科大学)
第2章 組込みシステムの要求仕様定義(1)(2)
 2.1.要求仕様の背景
  2.1.1.組込みシステム要求の変化
  2.1.2.利用品質
 2.2.要求仕様定義のための基本プロセス
  2.2.1.ユーザの要求探索
  2.2.2.人間中心設計の考え方
  2.2.3.利用状況の分析
  2.2.4.ユーザ要求事項の定義
  2.2.5.設計解の生成
  2.2.6.要求事項に基づいた評価
 2.3.要求仕様決定のための方法論
  2.3.1.要求仕様決定のための概観
  2.3.2.利用状況の分析による要求事項の抽出
  2.3.3.プロトタイピングによる要求仕様の精緻化
  2.3.4.品質展開法の活用
  2.3.5.要求仕様定義プロセスのマネージメント
  2.3.6.関連学会、参考文献
  2.3.7.演習解説



22

担当:松本(神奈川工大)
第2章 組込みシステムの要求仕様定義(3)
 2.4.組込みシステム仕様記述言語とは 
  2.4.1.  UML登場の背景
  2.4.2.  UMLによる仕様記述
  2.4.3.  例題(DVDシステム)
 2.5.組込みシステム仕様記述言語:UMLのコンセプト他 
 2.6.組込みシステム仕様の構造化とデザインパターン 
  2.6.1.  オブジェクト指向
  2.6.2. デザインパターンの利用
 2.7.組込みシステム仕様設計方法論 




29

担当:石井(東芝)
第3章 システムアーキテクチャ設計技術(1)
 3.1.SOCのシステムアーキテクチャ設計方法論
 3.2.SOCデザインパターン(システムアーキテクチャ事例)



理工展期間
11
12

担当:木下(東芝デジタルメディアエンジニアリング)
第3章 システムアーキテクチャ設計技術(2)

 3.3.SoCの設計仕様定義(モデリング)
 3.4.設計記述言語例:SystemCと Spec Cのコンセプト  



19

担当:石井(東芝)
第3章 システムアーキテクチャ設計技術(3)
 3.5.コデザイン
  3.5.1.コデザインとは
  3.5.2.性能評価と見積り
   3.5.2.1.性能/面積/消費電力;HW
   3.5.2.2.コードサイズ/データサイズ/リアルタイム性;SW  

担当:木下(東芝デジタルメディアエンジニアリング)
第3章 システムアーキテクチャ設計技術(4)
 3.6.ケース・スタデイ:DVD(UML,SpecC)
  3.6.1. DVDの基本技術
  3.6.2.SpecCを用いたDVD再生系の記述
  3.6.3.SpecCを用いたDVD再生系の設計ツール
 3.7.DVDコンセプトのシステム設計



26

担当:若林(NEC)
第4章 アーキテクチャレベルコンポーネント生成技術(1)
 4.1.ハードワイヤード機能ブロック生成技術
  4.1.1. 動作合成の基礎(復習とやや詳細な内部の動きの紹介)
  4.1.2.Cベース設計の利点
  4.1.3.動作レベルのIP(再設計利用可能部品)
  4.1.4.新しい検証環境; RTL_Simを行なう必要がない検証環境
  4.1.5.セミカスタムプロセッサ
  4.1.6.良いHWを合成可能なC記述について
  4.1.7.新しいシステム構成方法論



12


担当:佐藤(鶴岡高専)
第4章 アーキテクチャレベルコンポーネント生成技術(2)
 4.2.命令セットプロセッサ生成技術 



10

担当:鈴木(日立)
第4章 アーキテクチャレベルコンポーネント生成技術(3)
 4.3.IF(インターフェイス)の生成
  4.3.1.IF生成とは?
  4.3.2.IF生成要素技術
   4.3.2.1.HW-HW間IF生成
   4.3.2.2.HW-SW間IF生成
  4.3.3.ケース・スタデイ:N2C(Coware社)

集中セミナー(1)(2)
集中セミナー(3)

17

集中セミナー(4)
集中セミナー(5)


24

2限〜4限:集中セミナー(6)(7)(8)

25

2限〜4限:集中セミナー(9)(10)

26

2限〜4限:集中セミナー(11)(12)(13)

27

2限〜4限:集中セミナー(14)(15)

14

担当:清尾(三菱)
第5章 機能検証技術
 5.1設計検証とは?
 5.2.形式的検証技術
  5.2.1.プロパティチェック
   5.2.1.1.プロパティチェックの分類
   5.2.1.2.記号シミュレーション
   5.2.1.3.モデルチェッキング
  5.2.2.等価性判定
 5.3.シミュレーションによる設計検証
  5.3.1.シミュレーションモデルと時間・精度
  5.3.2.コベリフィケーション

担当:設楽(三菱)
第6章 応用事例(1)
 6.1.MM系システムLSI;コンスーマ向きDSC用システムLSI
 6.2.通信系システムLSI(モバイル系プロトコルシステムLSI)
 6.3.制御系システムLSI(数値制御装置(NC)用システムLSI)
  6.3.1.NC数値制御装置(NC)とは
  6.3.2.NC装置におけるASIC化の推移
  6.3.3.NC制御部システムLSIの概要
  6.3.4.性能比較/システムLSIの効果
  6.3.5.設計手法の紹介



21

担当:入江(日立)
第6章 応用事例(2)
 6.4.システムレベルの高性能化:カスタムプロセッサの開発
  6.4.1.エモーションエンジン
  6.4.2.スマートカー向け画像認識プロセッサ
 6.5.システムレベルの低消費電力化

担当:清尾(三菱)
第7章 まとめと今後の課題
 7.1.システムの高信頼度化
 7.2.システムの製品コスト;開発コスト+製造コスト+テストコスト+保守のコスト
 7.3.システムの高付加価値化
 7.4.システムの開発コスト削減
  7.4.1.システムのデバッグの容易さ
  7.4.2.システムのチューニングの容易さ
 7.5.SoC設計のマネージメント
 7.6.SoCアーキテクトとしてのキャリアパス



集中セミナー(受講は希望者:ただし、修了証には受講有無が記載されるので注意) −実施時間帯は上記スケジュールを確認のこと 題材:DVD設計(前期とは異なります)


課題
 
出題日
締切
先生
課題内容
10/8
10/15(火)正午
清尾先生
当日配布した講義資料に掲載。
10/15
10/22(火)正午
平沢先生
課題は2人または3人のグループで行う.
レポートはグループで1つでよい.レポートには全員の学生番号,氏名を記述すること.

・課題(基本的には資料中の演習.2章-1 p.52,2章-2 p.34を参照)
グループでヒアリング(お互いにインタビューすること)を行い,実際の映画鑑賞でのDVDプレイヤーの利用シーンを2つ以上列挙する.
この際,箇条書ではなく,DVDプレイヤーの利用のバックグラウンドがわかるように書くこと.
その利用目標を分類して,2つ以上のペルソナを考える.(ペルソナの例は2章-2 p.30を参照)
各ペルソナは,男女,年齢を問わない.
それぞれのペルソナについてシナリオを3つ作成する.
その利用シナリオをもとに考えられる要求事項を抽出する.
10/22
10/29(火)正午
松本先生
講義資料(pp.30)の演習4について,具体例等を混じえて,
自分の言葉でまとめる事.
10/29
11/6(水)正午
石井先生
講義資料に掲載の通り。
11/12
11/19(火)正午
木下先生
講義資料に掲載の2問(その1)(その2)の何れか1問を回答すること。
11/19
11/26(火)正午
(下記と同一のレポートとして提出のこと)
石井先生
講義資料に掲載の2問(その1)(その2)の全問に回答すること。
11/19
11/26(火)正午
(上記と同一のレポートとして提出のこと)
木下先生
本問題の回答の提出は任意(提出があった場合、評価にプラスする)
講義資料に掲載の(演習問題)に回答すること。
11/26
12/3(火)正午
若林先生
講義資料に掲載の通り。
12/03
12/10(火)正午
佐藤先生
講義資料に掲載の通り.ただし,解答の導出過程を必ず記述すること
12/10
12/17(火)正午
鈴木先生
講義資料に掲載の通り.
01/14
01/21(火)正午
(下記と別のレポートとして提出のこと)
清尾先生

・第5章講義資料に掲載の演習問題(1)(2)の全問に回答すること.

01/14
01/21(火)正午
(上記と別のレポートとして提出のこと)s
設楽先生
・第6章講義資料に掲載の6.1章の演習問題,6.3章の演習問題に回答すること.
 6.2章の演習問題には回答しなくてよい.
 6.1章の演習問題の設問には訂正がある.正しくは以下の通りです.
 「設問」
 21ページ(採用した圧縮率制御方法)において,"使用するMBを43%に削減"と記載されているが,これを確認すること.
01/21
本日の課題は無し





講義に関するその他の情報


本講義の概要

 本講座はSTARC寄附講座であり(*)、電気4年、通信3年、情報3年、及び理工学研究科に設置されている。本講座では、高度情報化社会で重要な役割を果たすマルチメディア信号処理を核とする情報端末システムのハードウェア開発者ばかりか、システム開発者、ソフトウェア開発者を目指す人達のために、最適なシステムソリューションを追求するための方法論を論じ、複雑さに屈しない思考力と洞察力を修得することを目指す。
 「SoC設計技術A」では、チップ上でのシステム構築における高位設計手法、「SoC設計技術B」では、画像圧縮等、より実践的なシステムに密着した実装設計手法に関する基礎知識を修得する。講師は、授業計画に示す各章毎に、当該分野の最先端で活躍されている人を起用している。なお、単位取得者には半導体理工学研究センターより修了証が授与される予定。

*(株)半導体理工学研究センター(Semiconductor Technology Academic Research Center):1995年12月に設立された民間会社で、大手半導体メーカ11社(日立、日電、東芝、松下、富士通、三菱、ソニー、シャープ,サンヨー,ローム,沖)により運営されている。開発部では特に設計関連の専門家が高位設計環境等の開発に取り組む一方、研究推進部では国内の大学等の研究機関から半導体技術に係わる共同研究テーマを毎年公募し有数なテーマを選択して、資金的な援助と共に客員研究員を派遣し、研究強化と若手研究者の育成を進めている。(詳しくは http://www.starc.or.jp を参照)
 
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