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IUI班では、コンピュータに人間の脳のような高度な知能的処理を行わせることによる、画像や音楽等の
メディア情報の新たな活用方法を探究しています。IUIとはIntelligent User Interface の略称で、
"利用者に気を利かせてくれる、高度な処理能力を持ったユーザインターフェース"という意味です。
その場にある画像、音楽をただ見たり聞いたりするだけではなく、こういう画像がほしい、こういう音楽
が聞きたい、こんな加工をしたい等の要求を満たしていこうという研究を行っています。近年、コンピュ
ータの能力は飛躍的に向上してきましたが、その知能はまだまだ人間には及びません。例えば、文字を読
み書きすることや、写真にどんなものが写っているかを理解することは依然として困難な問題です。
これらの難問に対してIUI班では例えば以下のような研究を行っています。
○現在の研究テーマ
- インターネット上の大量の画像から求めたい画像だけを抽出する、画像検索
- 単一画像中からの人物領域抽出
- 写真、実写動画から絵画調に変換するフィルタ
- インターネット上にある大量の画像から目的の画像を得るために、googleやYahooが行っているタグを参照する検索ではなく、画像の特徴から検索を行う方法を研究しています(図1)。このためには、少ない情報量で画像の特徴を適切に表す指標を、どれだけ早く抽出し、照合できるかが重要になります。
 図1 左上の画像をクエリとした画像検索例
- 画像中から意味のある領域に分割することがまず重要になります(図2)。人が見れば一目瞭然でも、コンピュータにとっては0,1のデータの集まりでしかないので、コンピュータにも人の持っている知識を学習してもらいます。何を学習すれば良いのか判断するのは研究者なので、研究者のセンスがものを言います。
 図2 入力画像から人物領域抽出の流れ
- 絵画に必要な特徴とは何かを実際の絵画から探し出し、絵画で無い実写の画像にその特徴を付加していきます(図3)。実際の絵画からどのような特徴を見つけられるかが重要になります。実際に絵画を描くステップをシュミレーションし、実際の絵画に近づけるように研究しています。
 図3 写真からの絵画調画像作成例
○過去の研究テーマ
- ユーザクエリによる画像へのキーワード付けを利用した類似画像検索 〜 利用によって賢くなる検索エンジン 〜
画像から抽出した特徴量と、検索エンジンのユーザからの画像へのキーワード付けを利用した画像検索エンジンです。利用されるほど検索精度が向上するというシステムです(図4)。画像から意味のある領域を抽出する精度の向上や、検索時間の短縮の為に様々な工夫を行っています。
 図4 画像検索画面
- 手書き数式入力システムMathBox
タブレットPCを利用して手書きで数式を作成しTeXのコードを作成するシステムです。Word等で数式を入力するのは大変な作業ですが、このシステムでは素早く数式を入力できます(図5)。
手書きによる文字の認識率、システムの使いやすさを向上させる為に様々な工夫を行っています。
 図5 数式入力中の画面
- 株式掲示板における投稿者の信頼度評価手法と株価への影響
株の売買について話し合いの行われている掲示板から有用である意見を抽出し、株の売買による儲けを得る研究です。
以上に挙げた研究に共通して重要なのは、データの山から如何にして有用な情報を引き出してくるかです。
普段生活している時にふと思った不便さや、欲しいと思った機能が、研究のアイディアにつながっています。
アイディアが浮かんだらどうやったら欲しい情報を引き出すかを考えていきます。
[2007年度発表実績]
- 坂本祐軌(M1),山名早人, "実写画像への手描き風輪郭線付加による絵画画像自動作成", 情処研報(GCAD), Vol.2007,No.84,pp.1-6 (2007.8.16-17)
- 岡本雄太(M2), 山名早人:"分散メタP2Pストレージ「DiMPS」によるコンテンツ配信システムの実現", DEWS2008 (2008.3.10-12)
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